2016年10月31日刊行
A5判132頁
頒価2000円
本合併号の特集は、「日仏高等教育改革比較」です。3名の先生方にご寄稿いただきました。いわゆる高度人材の育成に高等教育機関が寄与しているということは、時代や国境が異なっていても大きな変わりはありませんが、各国の国情に応じて、それぞれの教育政策・方針は多様な様相を示しています。今回の特集は、日本とフランスの高等教育改革に注目したものであり、19世紀のフランスと1960年代の日本の事例は、グローバル化が加速する現在の高等教育の実態と変容を理解する上でも非常に参考になると思います。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2017年8月31日刊行
A5判225頁
頒価2000円
近年の社会学においてはその存立意義や方法についての再検討と再措定の動きがあるようにも思える。例えば、「語り」や「出来事」をめぐる問題系については、社会学の外部にも開かれた形で論じられる場が増えてきている。また個人の経験と勘にたよる部分が少なくなかった質的調査についても、相当数の解説書や教科書が出版され、またそれに関する議論も活発になっている。この状況をふまえ、本号の特集「変容する『フィールド』から」では、社会学およびその隣接分野における諸研究をとりあげる。人々の具体的な営みや歴史過程という「フィールド」に対し、どのようなアプローチが可能なのか。また、そうした取り組みからどのような知見が開かれるのか。最初の問いに対する直接的な応答ではなく、また新たな問いと発見へと人を誘うという、まさに社会学的な作業の一環として、今号の論考はある。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2018年7月31日刊行
A5判354頁
頒価2000円
本号は、「東アジアにおける家族の伝統と現代―世代関係と子育てに着目して」と題された特集を組んでおり、それに即して5名にご執筆いただきました。急速に変化する東アジア社会と家族の現状と展望を知る上でも、貴重な特集となったかと思います。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2019年7月31日刊行
A5判354頁
頒価2000円
35・36号は「油井清光教授・藤井勝教授退職記念号」です。巻頭には,両先生の経歴・業績に加え,ご自身の執筆による研究生活や社会学研究室での思い出が掲載されております。様々な角度から神戸大学社会学研究室を長年にわたって支え続けた両先生のエピソードや業績の数々からいかに社会学研究室が多様性に富んだ場であったかが看取できます。続く諸論稿は,退職される両先生の研究テーマと重なりながら,社会学・人類学が対象とする諸領域を縦横無尽に扱っており,ポリフォニックな様相を呈しております。ソシエテでは退職される両先生との思い出が描かれ,冒頭の業績・経歴とは異なる両先生の研究史のもう一つの道が垣間見えるでしょう。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2020年7月31日刊行
A5判275頁
頒価2000円
本号は、二つの特集をはじめ、投稿論文、研究ノ―ト、資料紹介、社会調査演習報告を収録しています。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行を受け、編集日程に遅れが生じてしまいましたが、内容としては質・量ともに厚みのある一冊に仕上がりました。
特集1「記憶風景を縫う―アルピジェラと手仕事の射程」は、2017年に仙台、京都、長崎の三都市にて開催した「記憶風景を縫う―チリのアルピジェラと災禍の表現」展のなかで、またそれにかかわって生まれた思考と対話の記録である。この展覧会は、南米チリに起源を有する手縫いの壁かけ・アルピジェラを紹介するとともに、戦争や政治暴力、自然災害といったさまざまな災禍を描いた世界各地の手仕事作品にフォーカスを当て、異なる歴史経験のあいだの対話の可能性を考えようとする企画であった。……これらの作品を注視し、同一の空間に置いてみてみることは、歴史や時間と人とのかかわりについて、および手を動かして行う創作の営みの普遍性について、改めて考えさせるものとなった。
特集2「「時間の社会学」の現代的展開」は、2019年度第1回「社会の時間」研究会:「時間の社会学」の今日的課題(立命館大学・大阪梅田キャンパス、2019年8月29日)、第92回日本社会学会大会・テ―マセッション(4)「『時間の社会学』の現代的展開」(コーディネーター:高橋顕也、東京女子大学、2019年10月5日)での研究報告をもとに企画されたものである。……しかし「時間の社会学」とはどのような学問分野であるのか、あるいは「時間の社会学的な研究」がどのような意味で「時間」に「社会学的」に取り組んでいるのかについて、現在広く受け入れられた了解が存在するわけではない。その点は、本特集の各論文を一読しても見て取れるであろうし、また関連する先行研究を渉猟してみても、その状況に変わりはないと思われる。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2021年7月31日刊行
A5判313頁
頒価2000円
本号は、二つの特集、翻訳特集、投稿論文、合評会報告、社会調査演習調査報告を収録しており、盛りだくさんの一冊となっています。「特集1 300年からみる日本の家族と人口」では、長期的な時代の変化についてダイナミックに論じています。「特集2 兵庫県豊岡市における『外国人住民に関する調査研究』の展開」では、2019年度に行われた調査研究の内容から日系フィリピン人と技能実習生について論文にまとめています。翻訳特集では、オーストリア社会学史に関する論文を収録しています。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2022年11月30日刊行
A5判320頁
頒価2000円
本号は、一つの特集、投稿論文、研究ノート、社会調査演習報告を収録しており、盛りだくさんの一冊となっています。「特集:福祉国家・教育・統治――一九世紀フランス社会学研究」では、フランスの国家行政が社会的保護の名目で絶えず人々の暮らしに関与するようになる、福祉国家の構築とその破綻の危機において、諸個人の内面に介入するテクノロジーの特性などに関して論じています。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
2023年12月25日刊行
A5判295頁
頒価2000円
本号は、二つの特集、投稿論文、研究ノートを収録しており、盛りだくさんの一冊となっています。「特集1:社会学的説明か「社会学的言い訳」か―個人と社会をめぐる現代の議論から」は、関西「言い訳」研究会が企画し、社会学に対する今日の批判や、そうした批判と政治思想・宗教思想との関わりについての論文七篇を収録しました。「特集2:国際シンポジウム報告―ジルダ・サルモン氏を迎えて」は、2023年2月~3月に科研費基盤研究(B)「『集合意識』から『情動の社会学』へ―デュルケーム社会学の現代的展開」の主催でフランスの哲学者・社会科学史研究者のジルダ・サルモン氏を招いておこなわれた、日仏社会学国際シンポジウムおよびラウンドテーブルより、サルモン氏と日本側の登壇者から笠木丈氏、川本彩花氏の寄稿を紹介するものです。
〈学位論文題目〉
〈研究室便り〉
〈編集後記〉
〈審査要項〉
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