社会学雑誌(神戸大学社会学研究会)

Sociological Review of Kobe University

本研究室を主要な母体とし、卒業生や在校生なども加わって、『社会学雑誌』という学術誌を20年以上にわたって発行してきました。研究会は会員制によって維持され、会員の投稿論文(レフリー制)や、社会で活躍する人々の体験やレポートも掲載しています。社会と大学を結ぶ研究雑誌として、重要な役割を果たしてきました。

創刊号『編集後記より

本誌は、神戸大学文学部社会学の教官・卒業生・在学生を中心にして構成される「神戸大学社会学研究会」が発行するものです。

神戸大学文学部社会学専攻では、昭和二九年から学生を中心にして雑誌『ソシエテ』を発行してきた伝統をもっております。この雑誌は、不幸にして、大学紛争の頃から後が続かなくなりましたが、一専攻科の学生たちだけで活宇印刷の雑誌をだしていたのは、おそらく全国で例をみないことであったと思います。

 

今回、こうして社会学の教官や院生・学生のみでなく、社会の各分野で働いている卒業生もが一体になって雑誌を出すことにしたのは、ひとつには、それら先輩諸兄姉の在学時代の伝銃を継承発展させるという意図とともに、さらに積極的には、それによって、社会学と現実社会とをつなぐ「交流の場」をつくることによって、これまでに各大学かち刊行されている社会学の雑誌とは、ひと味ちがう雑誌をつくりたいという意図からでたものです。

 

それは、社会学という学問的性格からしても、現実社会のなかに生起している生々しい問題や、各分野のなかでジカに体験し、そこかち発せられる鋭い問題意識をゆたかにくみ込んでゆくことなしには学問の発展はありえないと考えられるからであり、また、学問研究の成果を、学生だけでなしに、それぞれの社会分野で働く人ぴとに還元してゆくことは、学問の重要な社会的役割であろうと考えられます。

 

その主旨を実現すべく、本誌では、社会学の専門論文と同時に、各社会分野でのリアルな問題意識をくみ込んでいくために、旧来の誌名をいかして「ソシエテ」欄を設けるとともに、社会人と学生が同じテーブルで話し合う場として座談会やシンポジウムを行います。また、社会学の先生方の貴重な人生経験や研究歴から学ぷべく「ひと・社会・時代」欄を設けました。

 

表紙の色を、ダーク・グリーンにしたのは、神戸大学の所在地である六甲山を象徴するためであり、上下の白色で空と海を表現することにしました。

             (後略)

               (故長谷川善計教授 記)

 


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※リポジトリ上では、最新号は発行から一年後に公開されます。

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         社会学雑誌発行(毎年3月ごろ)

 

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